ホンダF1第8戦オーストリアGP放送時間?MGU-Hが開発の鍵?!

マクラーレン・ホンダ陣営にとっては、モナコGPからの連続ポイントゲットの期待がかかったカナダGPでしたが、事前の予想通りというかエンジンパワーの差がそのまま現れた結果となってしまったようです。

前回のカナダGPでは、マシン開発のための引換券であるトークンをホンダエンジンが2枚を消費してバージョンアップを行ったみたいですが、若干のパワーアップはみられたものの今回のトークン使用は主に信頼性アップのためのアップグレードだった模様です。

しかしながら、バトンとアロンソ共に排気系のトラブルによってリタイヤとなってしまい残念な結果となってしまいました。

今回行われるF1第8戦オーストリアGPですが、このサーキットもエンジンパワーがモノを言うサーキットとして有名ですので、マクラーレン・ホンダにとっては苦しい展開が予想されますがどうなるでしょうか。

高速サーキットが続き、苦しい戦いが続くマクラーレン・ホンダですが、今回もF1第8戦オーストリアGPの放送時間と残りトークンを含めたエンジン開発問題と共にお伝えしていこうと思います。

 

2015 F1第8戦オーストリアGP TV放送時間

BSフジ F1第8戦 オーストリアGP放送時間

  • 予選・・・6/20(土)24:00~15:00
  • 決勝・・・6/21(日)23:30~25:10

CS放送 フジTV NEXT F1第8戦 オーストリアGP放送時間

  • フリー走行1:6/19(金)16:55~18:40
  • フリー走行2:6/19(金)20:55~22:40
  • フリー走行3:6/20(土)17:55~19:10
  • 予選    :6/20(土)20:50~23:00
  • 直前生中継 :6/21(日)20:30~20:50
  • 決勝    :6/21(日)20:50~23:50

*すべて生放送となります。

ホンダエンジンのパワーアップはエネルギー回生システムが鍵?!

F1エンジンの中でも最もコンパクトで独創的なターボチャージャーを搭載しているホンダパワーユニットですが、メルセデスなどのトップチームとの差は今現在どの位あるのかご存知でしょうか?

F1カレンダーの中でも最もエンジンパワーの差が現れると言われる前回のカナダGPを参考にすると、最高速度ではメルセデスに対して35km、馬力にして約70馬力ほどの差があると言われています。

このようなエンジンパワーの差は、ホンダエンジンそのものではなくエネルギー回生システムにあるようです。

Honda F1 革新技術への挑戦「F1パワーユニットを知る」 パワーユニットの構成

ご存知のように、今季のF1マシンはハイブリットシステムが義務付けられていますが、ホンダパワーユニットはエンジン本体ではなくエネルギー回生システムに開発の余地があるようなのです。

 

F1マシンにおけるエネルギー回生システムには2つのシステムがあります。

一つは市販車のハイブリット車同様に、ブレーキングによる減速時の運動エネルギーを変換して、エネルギー貯蔵装置に電力として蓄えるMGU-Kと呼ばれるシステム。

もう一つは、F1マシンでのみ開発されているMGU-Hと呼ばれる、排気の熱で発生される熱エネルギーを電気エネルギーに変換して電力として貯蔵させる装置の2つがあります。

このように、現在のF1マシンのパワーユニットには2種類のエネルギー回生システムが装着されているのですが、この2種類のエネルギー回生システムを上手く活用出来るのかが今後のパワーユニット開発の鍵となるようです。

ホンダパワーユニットの弱点が、このエネルギー回生システムにあると言われており、燃費の問題やエンジンパワーのセーブの問題も、このエネルギー回生システムから来ているのは明らかです。

特に、MGU-Hの最大発電量は約160馬力分のパワーを生み出すために、ホンダパワーユニットにとっては最も重視しなければならない技術となります。

現在のホンダエンジンは、600馬力以上のパワーを備えていますが、このMGU-Hが問題なく働くことで、単純にプラス160馬力のパワーを得られるということになるのですから重要です。

したがって、このMUG-Hの性能を引き出せるか否かがF1のパワーユニットの生命線だというわけです。

今現在ホンダは、7枚のトークンを残していますが、その大半のトークンはエネルギー回生システムにつぎ込まれる事になるでしょうし、主にMGU-Hに対しての開発に使用されるのではないかと思いますよ。

しかし、ホンダパワーユニットトークンを使用しての大幅なバージョンアップはハンガリーGPになりそうだと言われていますので、もう少しの辛抱のようですね。

今回のオーストリアGPは、マクラーレン側からの数種類の空力パーツでのバージョンアップがありそうなので、そちらの方も楽しみに待ちましょう。

ちなみに、このエネルギー回生システムの完成度の高いチームこそが、メルセデスだと言われているようです。